全日本が、21日の両国大会を予定通り開催する方向で調整していることが16日、分かった。震災当日の11日、宮城県石巻市で被災した選手たちが「プロレスで日本を元気づけたい。大会をやってほしい」と会社に直談判した。ファンからも「阪神大震災のときに試合を見て勇気をもらった」など、開催を期待する声が多く上がっているという。

 内田雅之取締役は「昔からプロレスは復興の象徴だった。『元気を与える』なんておこがましいが、『プロレスは元気』というメッセージを送りたい」と説明。開催へ向け、警察、消防などの返答を待つ。大会の売り上げの一部を被災地へ寄付する予定という。