アテネ五輪柔道100キロ超級金メダリストで、今年4月の全日本選手権で4年ぶり4度目の復活優勝を飾った鈴木桂治(30=国士舘大教)が15日、東京・後楽園ホールで行われた全日本のライズアップツアー開幕戦に現れた。同姓の鈴木みのると佐藤光留のタッグ戦を最前列で観戦していると、相手の悪役TARU、デュプリ組が場外乱闘の際に襲撃。TARUに殴りかかられると、チョップで応戦する一幕もあった。

 日本柔道王者の登場に、観客から「桂治とみのるのダブル鈴木でタッグを組んで戦え」の声も掛かったが、応じることなく観戦継続。途中、みのるから何度もリング上に手招きされたが、苦笑いを浮かべて拒否した。試合後には、引き揚げるみのるとガッチリと握手を交わしていた。