亀田3兄弟の末弟和毅(19=亀田)が前WBA世界フライ級王者の兄大毅(22=同)を押しのけ、初メーンを務める。来月8日、福岡市九電記念体育館で、保持するWBC世界ユース・バンタム級王座の初防衛戦を行うことが6日、正式発表された。同王座は23歳以下が挑戦条件で、対戦相手はフィリピン同級6位ボーイ・ドンディー・プマール(21)。大毅のスーパーフライ級転向2戦目の後に、日本で初開催されるWBCユース戦でリングに立つ。

 メキシコで調整中の和毅は「日本でタイトル戦をやるのも初めて。亀田3兄弟の3番目ではなく『亀田和毅』をしっかりアピールしたい」とコメントした。これまで興毅、大毅という世界王者の兄2人の前座として日本で試合してきたが、既にWBAバンタム6位、WBC同級10位に入っており、世界挑戦できる条件はそろっている。和毅は「この試合をクリアして次のステップに進みたい」。年内の世界挑戦実現のため、次兄を差し置いて務める初メーンをKO勝利で締めくくる構えだ。【藤中栄二】