プロレスラー藤波辰爾(58)の長男怜於南さん(19=立大1年)が、28日から英国ウィガンのアスプル・レスリング・クラブに留学することが20日、明らかになった。同クラブはカール・ゴッチ、ビル・ロビンソンを生んだ“蛇の穴”ビリー・ライレー・ジムの後継クラブ。来月14日まで、同クラブのロイ・ウッドの下でアマレスのフリースタイル、キャッチと呼ばれる関節技の習得に励む。

 怜於南さんは今年4月20日の藤波辰爾40周年記念大会で「プロレスラーになりたい」と父に直訴。反対だった母伽織さんが賛成して、7月に立大ゴルフ部に退部を伝えて体作りに取り組んできた。週3回のジムトレーニングに加え、身長を伸ばすストレッチも行っている。格闘技経験がない怜於南さんは「自分の目指すスタイルのキャッチを習いたい」と父の師ゴッチも学んだジムを選んだ。父からは「今は腹が出てもいいから体重を増やせ。カッコイイ体は、後から追い込めばできる」と言われ、満腹になってからさらに丼1杯のご飯を食べている。高校時代はゴルフ部で活躍した怜於南さんは「父の同僚だった木戸修さんの娘の愛プロが初優勝したのが刺激になった。僕も頑張ります」と話した。【小谷野俊哉】

 ◆藤波怜於南(ふじなみ・れおな)1993年(平5)7月7日、東京・調布生まれ。08年立教池袋中で全国中学ゴルフ選手権団体7位。09年立教池袋高で関東高校ゴルフ選手権団体出場。12年立大法学部法学科入学。172センチ、75キロ。