<プロボクシング:WBC世界女子アトム級タイトル10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 王者小関桃(30=青木)が10度目の防衛で、自らが持つ国内最多記録を更新した。同級15位マリア・ヒメネス(27=メキシコ)を相手に、左ストレートを中心に圧倒し、ジャッジ3人がフルマークの3-0判定で完勝。次の目標には年内に母校日女体大での凱旋(がいせん)試合を掲げた。

 小関は初回からコンビネーションよく圧倒し、終盤は連打を浴びせ続けた。「ずっと単調でストップできなかった」。完勝にも防衛戦で4戦ぶり2度目のストップ勝ちを逃して反省した。それでもアジアでは初の10度目の防衛を達成。「男子と比べたら申し訳ないけど、女子の歴史をつくるよう伸ばしたい」。10月の母校日女体大の学園祭で、V12戦開催プランがある。ボクシング部はないが「身体能力は高い学生ばかり。女子ボクシングを広めたい」。異例の凱旋防衛戦へ「やるまで負けられない」と誓った。