WBA世界ミニマム級王者宮崎亮(24=井岡)は同級7位のカルロス・ベラルデ(22=メキシコ)の挑戦を今日8日、大阪・ボディメーカーコロシアムで受ける。7日は大阪市内で計量に臨み、一発でパスした。

 宮崎が勝ってミニマム級から“卒業”する。昨年大みそかに世界初挑戦で念願のベルトを手に入れたが、本来は1つ上のライトフライ級が主戦場。「この試合をクリアして、皆さんにも力を証明して、2階級制覇をしたい」と、次戦から階級を上げる考えを示した。

 今回も必死で減量した。普段は60キロ近い体重を約1カ月半かけ、リミットの47・6キロまで落とした。眠れない夜を過ごしても、食欲だけは封じた。すべては世界王者のプライドを示すため。「初防衛しなければ王者として納得できない」と口調を強めた。

 初防衛戦のテーマは「勇気、感動、KO」という。前回は2-1の小差判定勝ちだったが「正直、判定は好きじゃない。しっかりKOできるように練習してきた」。メーンの同僚井岡へ、勝利のバトンを手渡す役割もある。「早くリングに上がりたい。闘志は高まってます」と目を光らせた。