世界3階級制覇王者・亀田興毅(27=亀田)が来春、WBA世界スーパーフライ級で4階級制覇に挑戦する可能性が出てきた。6日、8度の防衛に成功したWBA世界バンタム級王座の返上を発表。「自分の目標である4階級制覇を目指すためにスーパーフライ級に転級します。年を重ねるにつれて、スーパーフライ級への減量もきつくなるので、このタイミングで」と表明し「いずれバンタム級に戻るつもり」と加えた。

 WBA世界スーパーフライ級王座は、王者だったリボリオ・ソリス(ベネズエラ)が3日のIBF世界同級王者・亀田大毅(亀田)との統一戦で計量に失敗し、現在は空位となった。WBAは王座返上した王者の実力を認め、転級先のランキングで1位に組み込むことが通例。興毅がWBAの1位に入れば、2位選手との王座決定戦に臨める。今後のWBAランキング発表に注目が集まりそうだ。

 WBAの指令により同級スーパー王者アンセルモ・モレノ(パナマ)との王座統一戦の開催権を決める入札が10日にパナマで開かれる予定だったが、興毅の王座返上により中止となった。