日本ボクシングコミッション(JBC)は11日、東京都内で資格審査委員会を開き、元世界3階級制覇の亀田興毅(27)のUNITEDジムへの移籍を認めるかについて協議したが、結論は出なかった。

 JBC秋山弘志理事長(75)は「(亀田ジムから8日に提出された)謝罪文の内容も含め本人に1回聞くということ。移籍については、条件というか、ガイドラインでこういうことをやってもらいたいということを出している。それをどう思っているのか確認する」と説明した。

 資格審査委員会では、各委員から(1)移籍の経緯を含めて7月4日にUNITEDジムから出された申請書を確認したい(2)興毅が、JBCが先に移籍先に関して示したガイドラインについて認識しているか確認したい、などの指摘があった。これを受け、JBCは興毅とUNITEDジムの三好渥義会長のヒアリングを行った後に再度、委員会を開いて結論を出すことにした。

 ジム移籍のガイドラインについては、2月にJBCが「しっかりと選手をコントロールでき、世界戦の経験があるジム」という考え方を示している。今回、興毅がJBCに移籍届を出したUNITEDジムが、その条件に合致するのかも三好会長に説明を求める。

 興毅は世界戦を控える弟和毅のサポートのために渡米中。帰国を待って、ヒアリングの日程を調整する。秋山理事長は「なるべく早くやりたい」と話した。