WBA世界ライトフライ9位田口良一(27=ワタナベ)が、初の12回スパーリングを敢行した。大みそかに大田区総合体育館で、同級王者アルベルト・ロセル(36=ペルー)に世界初挑戦する。12日は都内のジムで、日本フライ級王者村中ら3人を相手にフルラウンドをこなした。

 田口は初の12回に「怖い」と漏らしていた。終盤はさすがにスタミナが切れたが、最後まで前に攻めた。「調子もよくなかった。もう少し上下の打ち分けができていれば。こんなものかといい勉強になりました」と、疲労の中にも実体験は収穫になった。

 いつも実戦で仕上げてきた。普段は100回だが、今回はすでに140回のスパーを消化した。疲労のピークでこの日から減量も始めた。「あと4キロでいつも通り。ここから本番で最高の状態になればいい。相手は1人ですから」と決意を口にした。