WBA世界フライ級1位亀田興毅(22=亀田)が「亀田節」に続きパフォーマンスも解禁した。5日に東京・ディファ有明で、51・5キロ契約の10回戦でウンベルト・プール(メキシコ)との世界前哨戦に臨む興毅は4日、都内で行われた計量を51・3キロでパス。その直後、メキシコのコロナビールの瓶のフタを歯でこじ開けるパフォーマンスを披露。「歯痛いわ~」と言いつつ「おとなしい亀田じゃおもろないやろ。盛り上げていかな」と笑った。

 コロナビールを製造するモデロ社のアジア支社長と亀田陣営が同じ航空機に乗り合わせたのが縁で、同ビールがこの試合のスポンサーになった。興毅はこの日、同ビールのロゴ入りの黒いTシャツ姿で登場。「海を越えてメキシコの企業が応援してくれてるからな。ただ単にやるだけじゃなくな」と、スポンサーへの感謝も盛り込んだ大人の?

 パフォーマンスだった。

 プールは34歳で戦績は15勝(9KO)8敗3分けだが、興毅は「背が低かったな。頭(バッティング)に気をつけなな。うまく戦うわ」と気を引き締めた。この一戦でリング内での「らしさ」も取り戻し、年内に計画されているWBC同級王者内藤(宮田)との世界戦に向かう。【浜本卓也】