日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を開き、幕下で全勝優勝した金沢市出身の高木改め高立(たかりゅう、23=木瀬)が新十両に昇進した。

 昨年春場所初土俵の高立は、所要8場所での昇進。幕下付け出しを除くと、年6場所制となった58年以降初土俵で、小錦や把瑠都、大砂嵐らと並ぶ史上5位タイのスピード出世となった。東京・墨田区の部屋で会見し「1年かけて幕下に上がろうと考えたこともあるので、うれしいです」と喜んだ。

 現在の体重は205キロ。「ずっと成長期みたいな感じでやっているので、このまま普通にやっていきたい。(空気を食べるだけで太るという)逸ノ城関の気持ちが分かる気がします」と笑わせた。

 本名の「高木立太」を縮めた「高立」は、08年4月に病気で亡くなった父繁樹さん(享年54)が、プロ入り後につけて欲しいと願っていたしこ名だった。「お父さんとの約束を達成できた。ここからどんどん(番付が)上がればいい」と意気込んだ。