大相撲の元横綱千代の富士の九重親方(60)が、愛知県体育館で始まった名古屋場所を全休することが12日、日本相撲協会関係者の話で分かった。内臓疾患が理由で、同日に診断書も提出した。約3週間の入院が必要という。診断書は公表されていない。

 九重親方は館内で無気力相撲の有無をチェックする監察委員を担当している。関係者によると、今場所前から名古屋にはほぼ不在だった。

 現役時代に「ウルフ」と呼ばれ、史上3位の優勝31回を記録して一時代を築いた九重親方は、60歳の誕生日前日の5月31日に東京・両国国技館で力強い還暦土俵入りを披露していた。