横綱白鵬(30=宮城野)の長男真羽人(まはと)くん(7=小1)が27日、“稽古場デビュー”を果たした。

 同日、東京・墨田区内の宮城野部屋で年末恒例の餅つきが行われたが、その稽古場に2人そろって、まわし姿で現れた。

 白鵬は九州場所前の今年10月に、真羽人くんが来年1月の国際少年相撲大会「白鵬杯」(実行委員会名誉会長=白鵬)で、相撲競技デビューすることを明かしていた。白鵬が出場の打診をし、3位以内に入ればメダルがもらえることを伝えると「それなら出たい」と真羽人くんは返答。「まわしを買ってあげました。気合入ってたよ」と話していた。

 その後、都内の自宅で白まわしを締めたことは何度かあったが、この日のように土の上に、はだしで上がる稽古場での白まわし姿は初めて。ピタリと寄り添いながら四股を踏んだり、横綱の胸を目がけてのぶつかり稽古など、餅つきが行われている土俵の外で、懸命に汗を流した。

 餅つきも終え、引き揚げてきた白鵬は兄弟子? いや父として目を細めながら「腰が割れていたし(体の)柔らかさがある。(そんきょの姿勢など)様になってたね」と話した。2世力士としての期待もかけられそうだが「私の思いにも、それはありますけど、あとは本人(次第)ですから。今から期待しちゃうと…ね。まあ押しつけずに」と将来については、自然の成り行きとして見守るつもりでいる。