大相撲の初場所で、日本出身力士として10年ぶりの優勝を飾った大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)が25日、千葉県松戸市の部屋で会見し「この3日間(の合計)で睡眠は10時間ぐらいでした。強気で話していたけど、実は眠れなかった。でも、今はすごく気分もよく、体調もいい。すごくうれしいです。若い衆に、新聞を全紙買っておいてと言いました」と喜びを語った。

 右大胸筋の断裂という大ケガで力が思うように出せなくなった昨年夏場所ごろには「相撲協会のジャンパーを着ていたかもしれない」と、引退も頭をよぎったという。だが、そこから妻祐未さんやトレーナーらに支えられて劇的な復活を果たした。その部分に関して、アンパンマンを例に出して「ケガで顔を削られても、たくさんの方がその都度、新しい顔を入れ替えてくれる。多くの人がいるから、その都度、強くなったと思います」と感謝した。