千葉県成田市の成田山新勝寺で3日、毎年恒例の節分会(せつぶんえ)があり、大相撲の横綱白鵬や、NHK大河ドラマ「真田丸」出演の草刈正雄らが豆まきをした。

 歌舞伎俳優の市川海老蔵と長男で2歳の堀越勧玄ちゃん、岩手県陸前高田市の戸羽太市長も参加。成田山によると、この日だけで約6万人の参拝客が見込まれ、大豆860キロ、殻付き落花生400キロを用意した。

 かみしも姿の白鵬関らが「福は内」の掛け声とともに勢いよく豆をまくと、境内に集まった参拝客らは歓声をあげて、一斉に手を伸ばした。

 小袋に入った豆を手にした千葉県我孫子市のパート池内容子さん(47)は「家族や友人が無事に一年を過ごせるように祈った。いいことがありそう」と笑顔だった。

 成田山では、本尊の不動明王は慈悲の心で鬼さえも改心させるとされており「鬼は外」とは言わず「福は内」とだけ声を掛ける習わしがある。