大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)の綱とりが絶望的となった。大関豪栄道(29=境川)にすくい投げで敗れて3敗目を喫した。トップを走る大関稀勢の里(29=田子ノ浦)とは3差。優勝の可能性が大きく遠のいた。「(豪栄道を)正面に置けなかったね」とため息交じりに話した。

 前日に、立ち合いで動いた稀勢の里に突き落としで敗れて、取組後には恨み節が出た。この日の朝も、どこか消化しきれない様子が残っていた。「雑にならないように」とは話していたが、結果を見れば、断ち切れなかった。

 ただ、まだ残り5日間ある。3横綱との相撲も残っている。「やめたら終わりなんだ。あきらめなかったら、いい」と、必死に気持ちを切り替えようとしていた。