大相撲の横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)が6日、名古屋市内の瑞穂警察署で一日署長に就任して交通安全を呼び掛けた。

 愛知県は13年連続で交通事故死亡者数ワーストで、被害者の6割が高齢者。身体能力をチェックする機械「あゆむ号」を体験するなど地元住民と交流した。06年に交通事故で亡くなった父ダワーニャムさんも警察官だったこともあり、お年寄りや子どもらの前で「横断歩道を渡るとき、自分の目で確かめて。目は口より強いから伝わる」などと呼び掛けた。

 交通事故の多くは自宅近くなどで起きており、原因については「考えていることと、行動が一致していないからでは」と言及。相撲に通ずる部分を問われると「気持ちが先に行っちゃって、体がついて行かないときもある。気を付けます」と笑いを誘った。