横綱白鵬(31=宮城野)が、大関稀勢の里(30=田子ノ浦)に敗れて4敗目を喫し、優勝の可能性がなくなった。

 1度目の立ち合いが不成立となり、仕切り直しとなった一番で一気に前に出たが、土俵際で逆転の突き落としを食らった。

 優勝争いから脱落し「相撲に勝って、勝負に負けたね」と悔しさをかみ殺すように話した。千秋楽は、優勝に王手をかけている日馬富士との横綱対決。白鵬が勝てば、3敗力士にも優勝の可能性が出てくる。自身の名古屋場所4連覇の野望は消えたが「今日みたいに前に出られれば、いいと思います」と、最後の一番へ気持ちを向けた。