212キロの関取最重量力士で西前頭3枚目の逸ノ城(23=湊)が、大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)を腰痛のため休場することが9日、決まった。

 取組編成会議に出席した師匠の湊親方(元前頭湊富士)が明かした。14年初場所の幕下付け出しデビュー後、初の休場となった。

 発症したのは8月25日の平塚巡業(初日)。同親方によれば「四股を踏んでいる時にピリッと来たようです」と説明。翌26日から夏巡業を離脱した。一時は歩行も困難な状態で大阪の整骨院に出向くなど治療を続けていたが、初日には間に合わなかった。

 現在、上半身のトレーニングは行っているようで、湊親方は「本人の出たいという気持ちも尊重したいし、途中出場も考えています」と話す一方で「(入院は)まだしていませんが、いろいろと検討します。無理はさせたくないので」と、このまま全休することも示唆した。鳥取城北高時代から腰痛はあったが、今回は痛みが最もひどいようで、巨漢だけに強行出場すれば悪化を招く危険性もある。