東十両筆頭の宇良(24=木瀬)が、西十両筆頭の大砂嵐(24=大嶽)を執念の寄り倒しで下して白星発進した。

 立ち合いで相手のかち上げを警戒して左に回ると、自分から攻める。1度は後退して左上手を引かれ、相手のパワーを生かした強引な投げに体がひっくり返りそうになるも、ここでこらえられるのが宇良。体が横向きになりながらも柔軟な体と両足で踏ん張り、差し込んだ右に体を預けながら、左足1本で残って寄り倒した。

 幕内上位経験のある怪力力士を倒して「研究していきました。うれしいです」と静かに喜んだ。今場所は勝ち越せば新入幕が見えてくるだけに「勝ち越したい」と意欲を隠さなかった。