西序ノ口29枚目の服部桜(18=式秀)が、最後の7番相撲で琴誠剛(22=佐渡ケ嶽)に敗れ、7戦全敗で今場所を終えた。通算40敗目(1勝)となる黒星だった。

 三段目の経験のある相手に、立ち合いにもろ手突きを受け、一瞬のうちに背中から押し倒された。「相手が格上だったので仕方ないです」と話した。

 今場所3日目の2番相撲となった西序ノ口26枚目の錦城(18=九重)との一番で、3度の敗退行為を繰り返し波紋を広げた。首を痛めているため、頭から突っ込むことに恐怖心を感じたことから出た、敗退行為とみられていた。その後は頭でなく、両手を前に出すもろ手突きで突っ張る相撲に徹した。「そこまでうまいとは言えませんが、もろ手で行ってだいぶ、当たるようになりました」と、それなりの手応えを口にした。今場所を振り返り「あの一番だけが」と悔いを残したものの「それ以外は力を出し切れたかなと思います」と言う。

 ちょうど1年前の新弟子検査を受けた時、70キロだった体重が、今年4月の計測では67キロだったという。わずか3キロだが、細身なだけに敏感になる数字のようで「早く70キロに戻したいです。筋肉も増やしたいです」と肉体改造にも着手したい考えだ。