大相撲の幕内遠藤(26=追手風)が30日、埼玉県草加市の部屋で関取衆らと12番取って10勝し、年内最後の稽古を終えた。13年から「縁」「忙」「辛」と続いた1年間を表す漢字1文字で、今年は「痛」を選んだ。初場所を足首痛の悪化で休場し、春場所では入幕後、初めて十両転落。そして、横綱白鵬や大関を3連破した九州場所は、勝ち越せば新三役が見える中で千秋楽に負け越した。「いろんなことがつらく、痛かった」と振り返った。

 それでも、九州での上位陣との戦いぶりや、秋場所での13勝など、地力が増しているのも確か。今年90日間で十両も含めて46勝と、休場を含めても年間を通すと初めて勝ち越した。「負け越すより勝ち越した方が良い。良かった。いい場所も悪い場所もあった。来年は今年以上にいい年にしたい。良かったと言えるような年にしたい」と誓った。