東十両3枚目の宇良(24=木瀬)が、同6枚目の小柳(23=時津風)を下して6勝1敗とした。

 ホープ対決とあり注目が高かったが、宇良が1学年上の意地を見せた。突っ張り合いになったが下がらず、タイミング良く相手の右腕を手繰って鮮やかにとったりを決めた。「今日は作戦を立てたわけじゃなく、気持ちで相撲を取ったのが良かった。うまく反応できた」と、いつも通り静かに振り返った。

 関学大出身の宇良に対し、小柳は東農大出身。学生時代も対戦はなく「そもそも学生の時は(自分が)2部だったので、当たる相手ではなかった」と宇良。今場所は6勝すべて違う決まり手になっていることにも「半ば負けていたのを拾った相撲も何度かある。勝ちが続いても、勝ってる気がしないです」と慢心はなかった。