単独首位に立つ大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が1敗を守った。

 西前頭3枚目の勢(30=伊勢ノ海)の出足に後退し、小手投げで振られもしたが踏ん張ると、突き、押しから左四つ。右上手も引いて、粘り強く寄り切った。27秒7の我慢の相撲で退けて「(攻めは)いいんじゃないですか。集中して行けました」と息をついた。

 12日目の単独首位は12年夏場所以来。横綱白鵬(31=宮城野)と平幕貴ノ岩(26=貴乃花)、逸ノ城(23=湊)が2敗で追ってくる中で、勝負の残り3日間を迎える。「今日は今日で、明日は明日ですからね。明日は明日で、しっかりやるだけ」と自分に言い聞かせた。