部屋付きの間垣親方(元小結時天空、享年37)が1月31日に死去した時津風部屋が2日、大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けた稽古始めを行った。

 部屋頭の関脇正代(25)は、東農大の先輩でもある故人をしのび「振り返ってみると、今の僕があるのは天空関のおかげ。ウジウジしていると怒られる」と悲しみを振り払うように、十両小柳(23)との三番稽古で汗を流した。

 稽古場の木札から「間垣」の年寄名は外され遺族が持ち帰ったが、歴代関取として「時天空」の木札は残されている。いわば魂は稽古場に残されているわけで、時津風親方(43=元前頭時津海)も「力士には、しっかりやってほしい、と(故人は)思っている。(今も)稽古しろ! と言っていると思うし、引き締めてやらなければいけない。アイツの性格からして、力士が頑張ってくれたら喜ぶはず」と、部屋一丸を強調していた。