大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が関脇玉鷲を寄り切り、通算勝利歴代1位となる魁皇の1047勝に並んだ。01年春場所の初土俵から、魁皇より42場所早く達成。

 白鵬の母タミルさん(69)はウランバートル市内のホテルでテレビ観戦し、緊張した様子で食い入るように取組を見守った。勝利を見届けると「非常にうれしい。日本国民が注目してくれているおかげで、息子はこんなに成功して相撲を取っている」と喜んだ。ここ数年、白鵬がけがに苦しめられたことを心配していたという。「けがをした時も周りの人が治療のことを気遣ってくれたので早く治った。経験もあるしこの数場所はよく戦っている」と、新記録樹立への期待も示した。

 ◆白鵬翔(はくほう・しょう)本名ムンフバト・ダヴァジャルガル。1985年3月11日、モンゴル生まれ。元小結旭鷲山の紹介で00年10月に15歳で来日。04年夏場所で、昭和以降4番目の若さ19歳1カ月で新入幕。大関昇進した06年夏場所に歴代4位の21歳4カ月で初優勝。07年名古屋場所で第69代横綱に昇進。10年初場所14日目から九州場所初日にかけ歴代2位の63連勝。15年初場所で大鵬の持つ最多優勝記録を更新するなど、さまざまな史上1位の記録を持つ。得意は右四つ、寄り。家族は紗代子夫人と1男3女。192センチ、160キロ。血液型A。