13日目に通算勝利歴代1位の1048勝を挙げた横綱白鵬(32=宮城野)の、2場所連続39度目の優勝は千秋楽に持ち越しとなった。

 自身の取組の前に1差で追いかけていた平幕碧山が勝ったため、この日には決まらなかった。

 それでも集中力を切らさないのが、白鵬の強み。大関豪栄道(31=境川)を立ち合いは右のかち上げで攻め立てて、バランスを崩したところをはたき込んで、危なげなく1敗を守った。「かち上げから起こしていく1つのそういう作戦。それが効いてバランスが崩れた」と狙い通りの相撲だった。

 千秋楽までもつれ込んだ優勝争いは、唯一2敗で先に取組をする碧山が小結嘉風に負けるかもしくは、結びの一番で横綱日馬富士に勝てば白鵬の優勝が決まる。「この2週間、14日間の一番一番の思いがありますからね。それを出せれば」と気合十分だ。