日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、来年2月1日付で元関脇若の里の西岩親方(41)が東京・台東区に「西岩部屋」を新設することを承認した。西岩親方は内弟子の若佐竹と若野口を連れて、田子ノ浦部屋から独立する。相撲部屋はこれで「46」となる。

 西岩親方は「現役時代は強くなることが目標でした。親方になってからは、相撲部屋を持つことが目標で夢でした。ようやくスタートが切れます」と喜びを口にした。指導のベースは、現役時代の師匠だった鳴戸親方(元横綱隆の里)と、師匠の師匠だった二子山親方(元初代横綱若乃花)を意識したものになる。「猛稽古でならした二子山部屋の教えをもとに、自分の考えをミックスしたものになればいいと思います」と話した。

 部屋は浅草寺まで約500メートルの距離にある「浅草」になる。現在は浅草に相撲部屋はなく「世界的な観光地に部屋を持てることほどうれしいことはありません。地域に恩返ししながらやっていきたいですし、皆さんに稽古を見に来てもらえる部屋にしていきたいです」と話している。