大相撲の元横綱日馬富士関(33)が3日、神奈川・秦野市の出雲大社相模分祀(ぶんし)で行われた節分祭で、元気な姿を見せた。所属していた伊勢ケ浜部屋の毎年恒例の行事で、同部屋の関取衆や伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に交じって参加。今年から午前と午後の2回に分けて行われ、訪れた約3000人の観客の熱気があふれる中、元気よく豆をまいた。

 昨年11月に十両貴ノ岩への傷害事件が発覚してからは、あまり公の場に出てこず、常に険しい表情だった。しかし、この日の表情は軟らかく「元気?」と、記者に問いかける余裕もあった。引退したが、多くのファンから握手や写真撮影を求められて「本当にありがたいですね」としみじみ。私生活の様子を問われると、笑顔で「ノーコメント。疲れたよ~」とちゃめっ気たっぷりに言うなど、終始リラックスムードだった。