大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が19日、都内の部屋で取材に応じ、貴乃花一門の名称変更を願い出ていたことを認めた。

 貴乃花親方によると、今月上旬に貴乃花一門の親方衆が集まった会合で「私の名前のある一門は返上しますので、ご検討くださいと伝えました」と切り出したという。会合での親方衆の反応については「受け入れていただいたと思う。師弟ともども、足腰を強くして、一部屋としてやっていこうという決断です。前向きにやっていこうということ」と話した。今後の名称は未定という。

 自身が一門に残るかどうかについては「本当にゼロからなので、私個人で明言できる立場にない。けっして上から目線ではなく、下からやらせていただきますということです。他の親方の意向もあるので」と話した。自身は特別に一門と距離を置く考えはないが、今後の立場は他の一門の親方衆の意向に従う考えだ。

 貴乃花親方は3月の春場所中に弟子の貴公俊が暴行問題を起こし、監督責任などを問われて、親方衆の階級で最も低い「年寄」に降格している。それだけに「(会合で)謝罪をさせていただきました。(貴乃花)一門だった皆さんに、微力ながら力になれるよう努力するとしか言えない」と話していた。