大関豪栄道(32=境川)が、かど番脱出となる勝ち越しにあと1勝とした。松鳳山との最初の立ち合いは不十分で不成立。2度目で立って、激しい突きの応酬から左に動き、突き落とした。「1回目の立ち合いが良すぎた。2回目は落ち着いて、落ち着いて。本当は前に出て、まわしも引きつけて寄っていくのが1番やけど…。勝っていくことが大事なんで」。

 8日目から、土俵際の逆転が2番あり、この日で3連勝。「勝つと負けるでは違う。(勝っていけば)流れも良くなる。それに内容がついてくればなおさらいいですけど」。表情も日増しに明るくなった。支度部屋を離れ際、報道陣に新しい浴衣の話題を前日と同じ調子で振られて「験担いでくれてるんすか?」とニッコリ。トップの御嶽海と3差。優勝争いは厳しいが、まだ直接対決もある。もう星を落とすつもりはない。