大相撲のベテラン力士、十両豪風(39=尾車)が、夏の甲子園で準決勝進出を果たした母校の秋田・金足農高愛を語った。

 19日、札幌市で夏巡業が行われ、前日18日のサヨナラ勝ちに興奮冷めやらぬ様子で「今まで眠っていた細胞を後輩たちに覚まさせてもらった」と、試合を振り返った。さらに、県立高として旋風を巻き起こしていることについては「旋風ではない。もはや豪風(ごうふう)ですよ」と快挙を自身のしこ名(たけかぜ)をもじって表現した。

 甲子園決勝が行われる21日は、秋田市で巡業が行われる。今巡業は毎日締めている金足農高後援会からもらった化粧まわしを締めて、土俵入りするのが楽しみだ。地元は野球部の話で持ちきりかもしれないが「野球だけではなくて相撲でも盛り上げたい」と、ライバル意識を燃やした。だが「結果が気になってしょうがないですね」と、すでにそわそわした様子だった。