団体、個人で全国中学校選手権2冠に輝き、焼津港中を今月で卒業する吉井(15=中川)が、初土俵を白星で飾った。

立ち合いで左を差すと、同い年の大飛翔(追手風)を危なげなく寄り切った。「雰囲気もアマチュアとは違って少し緊張したけど、早くプロの舞台に立ちたかったので楽しかった」と、笑顔で振り返った。

プロ入りは、前日10日に新弟子検査の合格証を目にして実感。得意の右四つではなく「たまたま入った」という左四つでも、同世代では頭一つ抜けた存在と証明した。「自分の世代だけでトップでもダメ。年上、年下関係なくトップにいきたい」と力を込めた。