大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が25日、愛知・豊田市のトヨタスポーツセンターに構える部屋宿舎で、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて本格的に稽古を再開した。四股やすり足、てっぽうなどの基礎運動を入念に繰り返し、1時間半近く、たっぷりと汗を流した。

昨年までの名古屋市内の宿舎から「章男さんとの友情」(白鵬)と、親交のある自動車大手トヨタの豊田章男社長の計らいもあり、トヨタスポーツセンターに移った。サッカーJ1名古屋の練習場や陸上競技場、硬式と軟式の野球場、ラグビー場、体育館、プールなども併設された、同社の一大スポーツ施設内の合宿所を宿舎に、クーラー完備の常設屋内土俵を稽古場に、仕上げていくことになる。白鵬は「あらゆるものがそろっている。みんなを引っ張って、宮城野部屋全員が勝ち越せるようにしたい。章男さんをはじめ、スポーツセンターに少しでも恩返しできれば」と、強力バックアップ体制に感謝していた。