大相撲の東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)が4日、名古屋場所(7日初日、ドルフィンズアリーナ)前の実戦的な稽古を打ち上げた。

この日は愛知・犬山市の時津風部屋に出稽古し、前頭正代、十両豊山と申し合いを行った。その後、初日前日の6日午後4時から、TBS系列のCBCでローカル放送される前夜祭の収録、部屋の激励会にも参加。多忙な1日となったが「足も出ているので動けている」と、優勝した5月の夏場所後、2度の優勝パレードなど多忙な生活で稽古不足の状態から巻き返し、納得の仕上がりを強調した。

自己最高位の今場所は、通例なら序盤で初の横綱戦が組まれると予想される。それでも「当たったら思い切りいくだけ」と、力を込めた。初の上位総当たりが確実視される番付。しかも先場所優勝とあって「みんなつぶしに来ると思う。それに負けないようにしたい」と、周囲の厳しいマークを予想しつつ、対抗する気持ちを前面に出して話した。「今、調子が良くても仕方ない。場所の結果次第」と、まずは勝ち越しを目指し、実力と存在感を示すつもりだ。