大相撲の関脇御嶽海(26=出羽海)が、東洋大の2学年後輩で、競泳のワールドカップ(W杯)東京大会で5カ月半ぶりに復帰した萩野公介(24=ブリヂストン)に辛口エールを送った。

4日、千葉・東金市で行われた夏巡業に参加。前日3日に200メートル個人メドレーで3位の成績を収めた萩野について「優勝すると思っていた。ブランクはあるけど、半年くらいならいけるってのを見せてほしかった」と不満顔を浮かべた。

大学時代から親交があり食事にも行く仲。互いの呼び名は、御嶽海は「コウスケ」、萩野は御嶽海の本名「大道さん」。直近では5月の夏場所前と場所中の計2回、すし屋に誘ったという。来年の20年東京五輪に向けては「出ることが決まったらエールを送る。『出られるでしょ』と思っているので」と、出場は最低限のライン。厳しい言葉は強い期待の表れで「一緒に飯に行くからこそ甘い言葉は言えない」と話した。

この日の男子200メートル自由形では予選落ち。一報を聞いた御嶽海は、舌を出し驚いた表情を見せ、大きく息を吐くと「“お疲れさま会”をします」と話し、すし屋で復帰レースを終えた萩野をねぎらう意向を示した。

「努力って必要ですよね」と、しみじみ話す御嶽海。自身も番数こそ多くないものの、連日関取衆によるグループごとの申し合いに参加している。大関候補の筆頭は「毎日少しずつでもやることが大事」と話した。