日本相撲協会は18日、力士ら協会員を対象とした新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を開始した。

電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「抗体検査は本日からスタートし、(今日は)2部屋43人が検査を受けた」と説明。今後は1日に2、3部屋、約50人を対象に実施予定だと明かした。

新型コロナの影響で13日に高田川部屋の三段目力士、勝武士(しょうぶし)さん(本名・末武清孝)が28歳で亡くなった。協会は同日、希望する力士ら協会員全員を対象に抗体検査を実施することを発表。検査は専門機関に依頼し、各部屋で医師らが血液採取するとしていた。実施日などについては人数分の書類を各部屋に送り、希望者の書類が届いた後に調整していた。

力士約700人、親方衆は約100人で、行司や呼び出しら裏方などを合わせ最大で約1000人規模の検査となる見込み。終了まで1カ月程度要するとされるが、感染歴の有無で状況を把握することで、今後の感染対策に活用できる。無観客での実施を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向け、協会が1歩踏み出した。