大相撲の元小結臥牙丸のジュゲリ・ティムラズ氏が30日、都内で断髪式を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ようやくの開催。「第2の人生では自分らしく人を喜ばせることをしたい。相撲をたくさん広めたい」などと笑顔で話した。

ジョージアから来日し、05年九州場所で初土俵を踏んだ。20年11月場所中に現役引退後は日本相撲協会には残らず、YouTuberとして活動するなどしてきた。この日の断髪式では約170人が参加。師匠だった木瀬親方(元前頭肥後ノ海)や同郷で平幕の栃ノ心らは新型コロナ関連で会場に足を運べなかったものの、元横綱白鵬の宮城野親方など現役時代から親交のあった協会員ら数人も駆けつけてくれた。「来て頂いた方には本当に感謝している。横綱にも来てもらって本当にありがたい」としみじみとした。

記念すべき断髪式の日に、現役時代から交際していた一般女性と結婚したことを発表した。「昔、ご両親と国技館に来たことがあった、その時に写真を撮ってかわいい子だなと。食事に行くようになって仲良くなって1年ぐらいして付き合った」となれ初めを告白。15年から交際を開始し、現役中はタイミングがなく、そして引退後は新型コロナに振り回された。結婚の時期を見失ったが「今日の朝に」と第2の人生への出発の日に婚姻届を都内の区役所に提出したという。

入門から17年付き合ったまげと別れたことについては「今日帰ったら頭を洗える。一般の人みたいに毎日頭を洗うのはどういう感覚なんだろう」と寂しさはなく、むしろわくわく感を口にした。また、今後は散髪をする必要があるため「床屋にどれぐらいのペースで行けばいいのか分からない。日本で唯一、行ったことがないのは床屋ぐらいだから」と冗談めかして報道陣を笑わせた。