舞台「ギャグマンガ日和~奥の細道、地獄のランウェイ編~」(東京・ラフォーレミュージアム原宿)が15日、初日を迎え、本番前に報道陣に通し稽古が公開された。

 増田こうすけ氏原作で、月刊少年ジャンプなどに連載された人気漫画の3度目の舞台化で、脚本は原作の世界観を大事にしながら、シュールな笑いで固められた。主演の阿部丈二(39)は「これだけバカバカしさでごり推しする舞台はない」と、苦笑いしながらPRした。

 ヒロイン役のるSKE48大場美奈(24)にとって、ミュージカル以外では初の舞台出演となる。「すべてが分からない状態」で、頼るは演出のなるせゆうせい氏のはずだったが、「なるせさんが大ざっぱというか、全然教えてくれない。相談しても『いいんちゃう?』しか言わないんです」と不安を明かした。舞台経験豊富な他の出演者たちを見ては、「出し方(演出)がうまい」と感心するばかりだったという。

 そんな大場の不安も、なるせ氏は織り込み済みだった。演出の意図を問われると、「カチッと演出を決めるのは好きじゃない。多少、泳がせておいた方がいい」と説明。大場を納得させていた。

 大場は原作のファンで、かねて出演を熱望していた。しかし、出演は希望していたネタキャラのナッツ桜井ではなく、ヒロインだった。「ナッツ桜井をやりたくて、『この舞台に出たい』とずっと言っていたのに、なぜかヒロイン役。次はあれ(桜井)をやりたいです」とアピールした。

 ほか小笠原健、米原幸佑、宮下雄也らが出演する。