【釜山9日=近藤由美子】木村拓哉(36)が2年ぶりに釜山映画祭のレッドカーペットを踏みしめた。話題作を上映するガラプレゼンテーション部門に出品された仏映画「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(トラン・アン・ユン監督)が特別上映され、ハリウッド俳優ジョシュ・ハートネット(31)韓国俳優イ・ビョンホン(39)らとともに出席した。韓国では15日から約200館で公開。実質的な韓国プレミアとなった。

 今回の出席は、2年前に同映画祭で特別上映された「HERO」でも共演した韓国出身のビョンホンの誘いが大きな決め手だった。「『1日だけ来てよ』と誘ってくれた気持ちに応えたかった。自分のホームに迎え入れてくれたのは大きいことだし、うれしいですね」。6月の日本公開の際、ビョンホンはプレミア上映会に出席しており“恩返し”した形になった。

 この日到着した空港にはファン約300人が殺到した。「サランヘヨ~タクヤ!(拓哉、愛してる)」の大絶叫に、木村は照れくさそうにうつむいた。当地での人気は絶大だがSMAPの公演を行ったことはない。「後輩がよくやっているので『何でウチらはやらないんだろう』ってちょくちょく話が出ます。機会があればぜひやりたい」。

 韓国に続き、台湾、フランス、ベルギー、スペイン、オランダ、ルクセンブルクなど続々と公開が決定した。「この映画にかかわったパスが配布された喜びがある」。帰国後は「幼稚園の時から手にしたかったパスが届いた」という主演作「SPACE

 BATTLESHIP

 ヤマト」の撮影に臨む。