社会学者の古市憲寿氏(30)が19日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演。テレビ朝日系「報道ステーション」で騒動を起こした元経済産業省官僚の古賀茂明氏(59)について、「コメンテーターは別に居ても居なくていい人」と切り捨てた。

 番組では、自民党がNHKの報道番組「クローズアップ現代」のやらせ問題と、テレ朝「報ステ」で古賀氏が自身の降板について官邸などから「バッシングを受けてきた」と発言したことについて、両局幹部から事情聴取をした件について議論した。「報ステ」でゲストコメンテーターを務めている古市氏は「大前提として古賀さんはなしだと思う」と切り出し、「古賀さん自身は勝手なことを言っているだけ」とバッサリ。「古賀さんはレギュラーで契約していた訳じゃないから“降板”ってことではない。実際に(官邸などから)圧力はないと思う」と主張した。

 しかし、「政権与党が個別の番組を名指しで呼ぶことがあってはならない」と自民党の対応を批判し、「(官邸は)『圧力をかけていない』と言っているけど、実際にこれは圧力じゃないですか。何かあったら呼ぶってこと自体が圧力に違いない。やるべきではない」と苦言を呈した。

 また、古市氏は「報道ステーションって、そもそもコメンテーターが活躍する番組ではない」と前置きし、「セリフが1個や2個しかないコメンテーターという存在は別に居ても居なくていい人」だと主張。

 古賀氏に対し「責任感を持つほど、コメンテーターは大事じゃない」ときっぱり。それに対し、MCを務めるお笑いタレントの東野幸治(47)から「古市さんは使命感持っていないんですか?」と尋ねられ、「持ってないですね。もちろん、(番組に)呼ばれたら一応、責任あることは言おうとは思いますけど」と断言した。

 「報ステ」に不定期ながらゲストコメンテーターとして出演している古市氏の“歯に衣着せぬ”発言に対し、出演者から今後の出演に影響を及ぼすことを心配する声も。

 しかし、古市氏は「別に呼ばれなくてもいい。コメンテーターが本業ではない」とマイペースな主張を展開し、出演者一同を驚かせた。