俳優福士蒼汰(21)が、フジテレビの看板ドラマ枠「月9(ゲツク)」で初主演することが17日、分かった。7月スタートの「恋仲(仮題)」(月曜午後9時)で、初恋の幼なじみと再会後、恋にもがく主人公を演じる。オリジナル脚本の純愛ラブストーリー。

 ドラマ主演は、11年のテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」で経験しているが、ゴールデンタイム(午後7~10時)の連続ドラマでは初めて。「最初にゴールデン初主演、月9初主演と聞いた時は、頭の中がよく分からない状態になりました。実感が最初は湧かなかった」と話しており、驚きと感激が入りまじった様子だ。

 主人公は都内の建築事務所に勤めているが、うだつがあがらず気弱で優柔不断なアシスタント。8年ぶりに初恋相手の幼なじみと再会し、恋敵の出現などに七転八倒しながらも真実の恋をつかもうとする姿と成長を明るく描く。同局は「少年から大人に成長していく軌跡を描く上で、少年の純粋さと大人の色気がまじり合う福士さんは最適だった」としている。

 俳優としては、13年NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの恋人を演じて全国区の人気を得た。その後もドラマや映画で二枚目を演じてきたが、今回は頼りなく、もてない役。「不安やプレッシャーはなく好奇心が先にきています。社会に出たばかりの若者が恋愛や仕事を通じて成長する過程を熱く演じる」と話している。新境地の開拓となるか。