映画監督の是枝裕和氏(52)が、監督作「海街diary」(6月13日公開)の登場人物の食事マナーに寄せられた批判に反論した。

 「海街diary」は、漫画家の吉田秋生による同名作品を原作とした、綾瀬はるか(30)長沢まさみ(27)夏帆(23)広瀬すず(16)演じる4人姉妹の物語で、第68回カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品された。

 だが、予告映像にも使われている、姉妹の食事シーンへの批判が一部で上がっている。問題となっているのは、長沢まさみ演じる次女、佳乃の立膝だ。

 綾瀬が記者会見で「古きよき日本の暮らし」のように本作をアピールしていたことから、ツイッターなどで「古きよき日本の女性は立膝をしない」「こんなことをするのが日本の女性だと思われたくない」といった声が噴出。さらに立膝は韓国式のマナーではないかとの指摘も上がった。

 是枝監督は17日、「この立膝食事は日本の礼儀作法を侮辱するもので、この場面はカットすべき」というリプライに対して、「このカットは、お姉ちゃんが妹に『お行儀が悪いわよ』って注意するシーンの一部なの。突っ込む為のフリとしての立て膝。ご理解頂けますか?」と説明した。しかし、それでも騒ぎは収まらなかった。是枝監督は「キリがないから最後ね」としつつ、「原作では、立膝ではなくかき込み飯を注意したのではないか」という旨の指摘にまた「『原作通り』だとかき込み飯は三女の癖。姉はそれも注意します」と反論した。