神田うの(40)の都内の自宅から約1000万円分の金品を盗んだとされる窃盗の罪で、東京地裁で懲役2年4月の実刑判決を受けた元ベビーシッターの女性(60)の控訴審初公判が6日、東京高裁で開かれた。

 被告は黒いジャケットとスカートに身を包んで出廷。か細い声で、入院が好ましい病気の息子の世話が必要で、8月から始めたパートで得た収入で「まず被害者の方にお返しして、物を売りに行った質屋さんにも損害を与え、十分おわびしたい」とした。弁護人は、前科、前歴が一切なく、本来入院が必要な息子の看護が必要であるなどとして執行猶予を求めた。

 うのは昨年1月に警視庁に被害届を提出。警視庁は同11月に、うの宅に出入りしていた元ベビーシッターを逮捕し、なくなったブランド品の一部を押収していた。一部報道では、被害は立件できなかった物を含めると約3000万円になるとされる。

 判決は19日に言い渡される。