舞台プロデューサー甲斐智陽氏と法廷で争っている土屋アンナ(31)が29日、都内で、シャンパン「ヴーヴ・クリコ」のイベントに参加し、11月9日の法廷での直接対決への思いを語った。

 土屋は甲斐氏から舞台を無断降板したとして損害賠償を求められ、一方の土屋は、甲斐氏の自作曲について名誉毀損(きそん)と訴えている。土屋は11月9日の東京地裁での証人尋問に出廷する。

 土屋は「自分の思いを正直に言うだけ。起きたことすべて正直に裁判官に言うだけ」と語った。取材陣から作戦を問われると「この私が作戦を立てられたらいいですけど。ないですね」。また「9日にすべて終わればいい。それだけ。早く終わればいい。長かった。長かった。嫌なニュースはなくなるだけでいい」と13年に始まった訴訟への思いを語った。裁判に勝つ自信について聞かれると「裁判官が決めること」とした。

 また、甲斐氏の曲に歌でこたえることはないかと取材陣から問われると「そんなことしない。歌に申し訳ない。人を感動させたい曲をやりたいので、そういうのは好きじゃない」ときっぱり。甲斐氏に言いたいことも「ないです」とした。

 裁判が終わったら「いい酒を飲みたい」と語ったが、甲斐氏と酒を飲むことには「むこうが絶対だめでしょ」と笑った。ただ、「私ははっきり人を嫌う人じゃない。人が寄ってきたら受け入れないタイプじゃないので、私はいいですけど」と語った。