野口五郎(59)が6日、東京・台東区役所で、NPO法人ふれあい会(南雲千秋理事長)がチャリティーゴルフ大会で集めた寄付金を、服部征夫区長(72)を通じて台東区社会福祉協議会に寄付した。

 台東区親善大使を務めており、47年前に歌手を目指して上京時に2年間、同区内に住み中学に通っていた。「今でも仕事で行き詰まりを感じると、車に乗って台東区内の上野や浅草を回る。自分の気持ちをリセットできる大切な場所。目の不自由な方の福祉に役立てていただければ」と話した。

 中学時代に住んでいたアパートは、住む人はいなくなったが、今でも取り壊されずにある。「窓を開けると、隣がお墓で、そこに向かってギターを弾きながら練習曲の『あゝ上野駅』を歌っていた。当時は、急に変声期になって挫折しかけたり、悩んだけど、あの頃があるから今も頑張っていける」と話した。