宝塚歌劇団の現役最長トップ、月組・龍真咲(りゅう・まさき)主演の「ミュージカル 舞音-MANON-」「グランドカーニバル GOLDEN JAZZ」が13日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 龍と、相手娘役の愛希(まなき)れいかとのトップコンビは4年目に入り、芝居は、バレエ、オペラ作品でも人気のフランス恋愛文学最高峰の1つ「マノン・レスコー」をもとにした大恋愛もの。龍は「こんなに泣くのは初めて! ってくらい、マノンへの愛を貫き通します。久しぶりに一目ぼれをして、新鮮です」と言い、けいこに励んできた。

 物語の舞台はアジア。龍演じる仏軍エリート将校シャルルが、コーチシナ(現ベトナム南部)に赴任。愛希演じる奔放な少女マノンに魅せられ、恋に身をやつしていく様を描く。

 ショーは、テーマとした「ジャズ」の発祥から変遷を描き、龍は英語での歌唱にも挑戦。ラストのデュエットでは、龍が歌い、愛希が踊り、息の合ったコンビネーションも披露した。

 進境著しい男役スター珠城(たまき)りょうは、芝居では愛希演じるマノンの兄を演じ、ショーでも見せ場を持った。フィナーレでは羽を背負い、珠城、愛希、龍の順番で大階段を下り、拍手を浴びていた。

 宝塚大劇場公演は12月14日まで、東京宝塚劇場は来年1月3日~同2月14日。