志村けん(65)の母で、23日に亡くなった志村和子(しむら・かずこ)さん(享年96)の通夜が26日、地元の東京都東村山市で営まれた。志村は23日の仕事後、病院に駆けつけたが、疲れもあり、親族に促されて深夜1時前に病院を離れた。その後、同2時40分に和子さんが亡くなり、死に目に会えなかったという。和子さんは9月に熱が出て肺炎で入院し「それが原因で内臓が弱った」(志村)という。見舞った際は会話ができない状態で「8月の舞台『志村魂』でしゃべったのが最後」と明かした。

 正月に帰ると「誰かいないのかい?」と志村の結婚を心配していたという。「何人か(の女性)は会わせた。『孫の顔が見たい』と言っていた」と悔やんだ。そして「生んでくれてありがとうしかない」と目を潤ませた。この日は笑福亭鶴瓶、南野陽子、桑野信義、肥後克広ら600人が弔問に訪れた。戒名は「安寿和心信女(あんじゅわしんしんにょ)」に決まった。