韓国出身の男性グループBIGBANGが24日、全国ドームツアー最終公演を、東京ドームで行った。海外アーティスト初の3年連続ドームツアーは、昨年11月の同所からスタート。4都市18公演で約91万人を動員したが、これも海外アーティストの同一ツアーでは史上最大規模。日本音楽史に残る金字塔を打ち立て、ツアーを締めくくった。

 記録ずくめの最終公演となった。オープニングからV.I(25)が「ファイナルだぞー! 東京ドーム!! (気持ちを)燃やして燃やしていきましょう!!」と叫ぶと、ステージから炎が沸き立ち、観客5万5000人が熱狂した。昨年11月の東京ドーム4日間公演を皮切りに、大阪、名古屋、福岡と巡り、合計91万人を熱くさせた。同一ツアーとしては海外アーティスト史上最多となる動員数について、V.Iは「全ては日本のファンの皆さんのおかげ。メンバー一同、感謝しています。誠にありがとうございます」と丁寧な言葉で感謝し、5人そろって一礼した。

 東京ドームだけでなく、全国112の映画館でライブビューイングも実施され、ネット映像配信サービス「dTV」でも生中継されるなど多くのファンが熱狂を共有した。約3年10カ月ぶりに発売した新アルバム「MADE SERIES」は、発売初週で12・8万枚を売り上げ、累計出荷数も20万枚を超え、グループ史上最高記録を更新。ライブでは、収録曲の「LOSER」「IF YOU」を日本語で初披露した。

 今回のドームツアーを含む3年ぶり2回目の世界ツアーは、昨年4月から13カ国32都市で148万3000人を動員。常に世界基準で活動の幅を広げてきた。キレのあるダンス、パワフルな歌声はもちろん、たどたどしい日本語でボケとツッコミを入れながら進行するトークで愛嬌(あいきょう)ある姿を見せるなど、日本のファンを楽しませる工夫も忘れていない。

 4月からは4都市27公演のファンクラブイベントツアーを予定し、早くも75万人の応募があるなど、勢いは増すばかり。G-DRAGON(27)は「新たな作品を今年も作れたら」。V.Iも「日本が大好きだから、また戻ってきます」と今後の夢を語った。【大友陽平】

 ◆BIGBANG(ビッグバン)06年に韓国でデビュー。メンバーはSOL、V.I、G-DRAGON、T.O.P、D-LITE。全員がダンス、ボーカル、ラップをこなす。07年シングル「LIE」が韓国チャート7週連続1位。08年アルバム「Number1」で日本デビュー。09年に日本レコード大賞最優秀新人賞、10年も同最優秀作品賞。11年アルバム「Mini4」が米ビルボード誌チャート「トップ・ヒートシーカーズ」で初登場7位。