テレビ東京系人気ドラマ「孤独のグルメ」原作者の漫画家久住昌之氏(57)のエッセー「昼のセント酒」が同局系で連続ドラマ化され、演劇ユニット「TEAM NACS(チーム・ナックス)」メンバー戸次重幸(42)が主演することが1日、分かった。「銭湯」「酒」を題材に大人の道楽を描く。舞台は都内などに実在する銭湯や居酒屋。「孤独のグルメ」と同じ制作陣が手掛ける。

 「孤独のグルメ」は、松重豊(53)が演じた貿易商を営む主人公が、仕事の合間に立ち寄った飲食店で看板メニューなどを楽しむ姿が人気を集めた。「昼のセント酒」の主人公は、広告会社で成績万年最下位の営業マン。多くの人が働く平日の昼間に仕事をサボり、銭湯で汗を流した後、明るいうちから居酒屋で酒を飲むことを楽しみにしているという男だ。

 戸次は小学生時代以来、銭湯に行っていないが、今回は収録で頻繁に訪れている。「普段行かない人が銭湯に行くと、想像もしなかった魅力を発見できるんです」という。監督のこだわりで、入浴シーンはほとんどタオルで股間を隠さないようにしている。「ポロリしないようにうまく角度や小道具で隠しています。週に1回必ずお尻を出すというのは役者人生で初めての経験。挑戦だなと思っています」と工夫を凝らして異例の収録を楽しんでいる。昨年9月に女優市川由衣(30)と結婚して以来初の連続ドラマ主演となる。

 同僚の成績NO・1営業マンを柄本時生(26)、上司の課長を八木亜希子(50)、庶務OLを私立恵比寿中学の広田あいか(17)が演じる。4月9日スタートで土曜深夜0時20分放送。

 ◆戸次重幸(とつぎ・しげゆき)1973年(昭48)11月7日、北海道生まれ。北海学園大学在籍時、演劇研究会に所属していた大泉洋、安田顕らとTEAM NACS結成。10年テレビ東京系「宇宙犬作戦」で連続ドラマ初主演。ドラマは「サプリ」「ザ・クイズショウ」「同窓生~人は、三度、恋をする~」など。昨年「ホコリと幻想」で映画初主演。北海道テレビ「おにぎりあたためますか」に出演中。173センチ。O型。